青い森鉄道 新青森開業後の計画

青い森鉄道新青森開業後の素案

 二〇一〇年度の東北新幹線新青森駅開業に伴うJR東北線・八戸-青森間の青い森鉄道への営業譲渡に向けた、同鉄道の経営計画素案が二十三日分かった。複線電化を維持し、JRへの乗り入れや通勤用の三戸・八戸-青森間の快速運行を検討する一方、運賃大幅値上げや主要駅以外の無人化を見込む。車両購入費など初期投資は出資金で賄い、八戸開業時と同様、沿線市町に加えて金融機関、電気事業者など民間にも出資を要請する。
 素案によれば、区間が目時-八戸間二五・九キロから一二一・九キロに延び、駅も七から二十六に増加するため、現在の二編成四両の車両を、五倍程度に増やす必要がある。
 列車は八戸以南・以北で運行を分け、可能な限りワンマン運転とする。通勤用の快速運行、一部列車の野辺地や三沢、浅虫温泉での折り返し運転を検討する。JRとの分岐駅となる青森、野辺地など主要駅以外は原則として無人化。利用者数に応じて業務を委託する。

東奥日報 2007年6月24日]