神岡鉄道 再出発へ

新感覚の乗り物レールバイク 廃線神岡鉄道試乗会

 廃線となった飛騨市神岡町神岡鉄道で20日、約8カ月ぶりに「列車」が走った。線路上を自転車で走行する「レールマウンテンバイク」の試乗会。県内外から参加した約50人が、ペダルをこいで風を切り、新感覚の乗り物を楽しんだ。
 神岡鉄道協力会の山口正一副会長(58)の考案でマウンテンバイク2台をパイプで平行につないで線路上に乗せ、ペダルをこいで走る。同町東雲の同鉄道奥飛騨温泉口駅発着で、2・6キロを40分ほどで往復した。
 高原川沿いに広がる渓谷や橋、町並みを眺め、トンネルや駅のプラットホームを走り抜けた。富山市の主婦松下幸子さん(62)は「レールの音がリズムよく、気持ちよかった」と笑顔。名古屋市守山区の会社員金井一哉さん(29)は「とてもいい運動。景色も空気もきれい」と汗をぬぐった。
 主催した市観光協会の村坂有造会長(62)は「地域の資源を生かした。今後も開催を検討したい」と話す。試乗会は23日を除く30日まで。電動補助式2台を含む5台あり、1日7便運行。1回1000円、電動式は1500円。問い合わせは飛騨市観光協会=電0577(74)1192=へ。

中日新聞 2007年7月21日]