博多~新八代 用地買収率99%

博多-新八代の用地買収率99% 九州新幹線期成会

 九州新幹線鹿児島ルートの沿線4県などでつくる「九州新幹線建設促進期成会」(会長=麻生渡福岡県知事)の会合が18日、福岡市内で開かれた。博多‐新八代間(121キロ)の用地買収の進ちょく率が1月1日現在で99%となったことが報告され、目標とする2010年度末の全線開業に向け連携を強めることを確認した。
 工事を担当する鉄道・運輸機構九州新幹線建設局によると、博多‐新八代間の総工事費8134億円のうち07年度までの予算累計は5148億円(進ちょく率63%)。用地買収では、2900人余りいた地権者のうち未買収は残り30人程度となり、元木洋・同局長は「粘り強く交渉していく」と述べた。計約37キロと同区間の3割を占めるトンネルの工事は93%まで進み、15本中未完成は1本だけとなった。
 このほか、JR九州の石原進社長が全線開業に合わせて山陽新幹線との相互乗り入れが始まることを説明。さらに、時速300キロの能力がある「N700系」の導入によって「新大阪から熊本まで3時間20分を切るようにしたい」と語った。

西日本新聞 2008年1月19日]