阪神なんば線 地下線区間すべてつながる

阪神なんば線、地下線区間がすべてつながる-開通への準備着々と

 阪神電気鉄道西大阪高速鉄道は3月11日、2009年春の開通を目指して整備を進めている「阪神なんば線」のすべての地下線区間(桜川~近鉄難波間)がつながったと発表した。
 「阪神なんば線」は阪神西九条駅近鉄難波駅を結ぶ3.4キロメートルの路線で、路線上に「九条駅」「ドーム前駅」「桜川駅」の3駅を新設。完成後は、各駅で大阪市営地下鉄、JR、南海電鉄との連絡を行うほか、阪神車両の近鉄難波駅乗り入れ、また阪神三宮駅近鉄奈良駅間で近鉄電車との相互直通運転を実施する。
 両社はシールドマシンによる掘削工事を、第2~第4工区の3つの区間に分けて行っていた。今回、昨年7月19日に発進した第4工区(桜川~近鉄難波間)のシールドマシンが、3月10日桜川駅に到着したことで、九条~近鉄難波間のすべての地下線区間が繋がった。今後は軌道工事、電気などの設備工事を随時行い、開通までの準備を進めていくという。
 同ラインの開業後は、沿線の鉄道の利便性向上とともに、神戸方面から大阪ミナミの繁華街である難波、さらには奈良方面へのアクセスが大幅に改善され、大規模開発が進む難波地区との相乗効果が期待されている。

[なんば経済新聞 2008年3月15日]