Suicaと郵政公社が提携

郵政公社郵貯とSuica提携へ

 日本郵政公社は20日、今年10月から始める偽造防止を目的とする郵便貯金のキャッシュカードのIC化に併せて、電子マネーが利用できるカードの発行に本格的に乗り出す方針を固めた。ソニーファイナンスと提携し手掛けている電子マネー「エディ」を搭載した郵貯カードへの切り替えを10月以降、本格的に進めるほか、新たにJR東日本と提携し、来年4月をメドに電子マネー機能付き乗車券「Suica(スイカ)」と一体型の郵貯キャッシュカードも発行する。
 来年4月以降は利用者はICカードに切り替えれば、スイカかエディのいずれかを利用できるようになる。郵貯のライバルの大手行では、みずほ銀行が今年3月からスイカ一体型のカード発行を開始。三井住友銀行三菱東京UFJ銀行も来年1月から追随する方針を打ち出している。
 郵政公社は来年10月からの民営化後をにらみ、JR乗車券として利用でき、利便性の高いスイカ一体型カードの導入を急ぐことにした。JR東にとっては、利用者数で大手行をしのぐ郵貯カードと連携することで、スイカの普及を加速できるメリットがある。

毎日新聞 2006年7月20日]